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桜花を見た  宇江佐真理

「桜花を見た」 宇江佐真理
出版社: 文藝春秋
サイズ: 単行本
ページ数: 380p
発行年月: 2004年06月
ISBN:4163231005

日本橋「いせ辰」の手代、英助には誰にも言えない秘密がある。それは北町奉行、遠山左衛門尉景元の落し胤ということ…。表題作ほか、葛飾北斎の娘応為、蛎崎波響に材をとった「酔いもせず」「夷酋列像」など、充実の傑作中篇集。

【目次】
桜花を見た/別れ雲/酔いもせず/夷酋列像/シクシピリカ


**********************
珍しく、読むに耐えなく 後半1/3程を
速読にて 読み飛ばす。
以前にも書いたけれど、彼女の作品は、たまに こういう
歴史的資料の羅列になることがある。
ナゼなんだろう?
史実に基づいて書きたいのは、分かる。
けれど、読者が作者に期待しているのは
綿密な資料なのか?

少なくとも、私は違う。
彼女の描き出す人の心の動きや
人々の日常が読みたいのであって
誰が、誰の息子で その祖先は 誰で
その叔父が何して こうして こうなって・・・。
という 作品に直接関わりのないと 思われる程に
さかのぼった史実など
「知ったことか!」
と、思ってしまう。
度々挿入される、そういった 史実の羅列。
それが 作品全体を読ませる リズムを崩しているし
小説世界に読者を没頭させてくれない。
せっかく、興味深い歴史背景と それだけの資料を
元にして作っているのだから、それを必要以上に誇示せず
小説として成熟させて欲しい物だ。

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