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私が語りはじめた彼は : 三浦しをん

タイトル 私が語りはじめた彼は
著者/監督/Artist 三浦 しをん
価格, 出版 ¥ 1,575 新潮社
評価 ★★★★
2006-12-30


【「BOOK」データベースより】
あっという間にアカの他人。でも実はまだ切れていない、「彼」と私の仲。それぞれの「私」は闇を抱える、「彼」の影を引きずりながら。男女の営みのグロテスクな心理を描く“関係”小説。
****************
人の心は、分からない。
結局、他人の心のうちも、自分の心の内側も
誰にでも「コレ」と確定できる 真実など
存在しないのだと、そういうことが表されている小説。

確かにその通り。
何か、強い感情に突き動かされていたとしても
それが、本当は 何なのか?どうしてなのか?
などと 考えると、自分の中にも 矛盾と不確定な部分が
たくさんあるのに気づく。
まして、それが他人なら なおさらだ。
では、どうすればいいのか?

つまり、それが 最終部に集約されている。

「愛ではなく、理解してくれ。暗闇のなかできみに囁く私の言葉を、
どうか慎重に拾ってくれ。
そしてまた、こうも言うだろう。
きみと話がしたい。きみの話を聞かせてほしい、と。」

人は、悲しい 孤独な生き物。
そう感じられる 感性がある分
さらに 愚かな存在かもしれない。

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