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雪の断章 :佐々木丸美

タイトル 雪の断章 (佐々木丸美コレクション)
著者/監督/Artist 佐々木 丸美
価格, 出版 ¥ 1,680 ブッキング
評価 ★★★★
2007-09-04

【出版社/著者からの内容紹介】
伝説の作家・佐々木丸美の作品集「佐々木丸美コレクション」第1弾! 天涯孤独の少女・飛鳥は雪降る札幌で青年・祐也と出会い、彼に育てられる。2人の運命と苦しいほどの愛を描いた珠玉の名作がついに復刊! カバーイラストは味戸ケイコ氏による描き下ろし。エッセイ「雪の街への憧憬」と著者年譜を巻末に特別収録。
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斉藤由貴主演で映画にもなった作品。

孤児院で育ち、とある家に引き取られた少女・飛鳥。しかし、家族から冷酷な
扱いを受け、奴隷のように働かされる。理不尽な仕打ちと耐え忍ぶだけの日々
にピリオドを打つために、幼い飛鳥は家を飛び出した。
札幌の大通り公園で、行き場を失った飛鳥を救いだしてくれたのは青年・祐也。

飛鳥は祐也のもとで育てられ、やがて育ての親である祐也に対して恋心を抱き
はじめる。しかし、悲惨な殺人事件が起きたことから、穏やかな暮らしは一転。
2人の運命は動きはじめる。

育ての親への恋、殺人事件、人間の愛憎劇といった要素だけをみると非常に
ドラマティックですが、それだけではないのがこの作品。
少女の頑なな部分と繊細さ、そして魂の気高さが美しくリズミカルな文章で
綴られており、人間心理の複雑さも巧妙に描かれている。

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「傷」を抱えて生きていくというのは、
無条件に越えられそうにない、越えるのがむずかしい
心の壁をつくってしまうものなのだろうなと
想像させてしまう。

幸せとは、はやり、自分がいかに感じるという事で
他と比べて、または 絶対的にと計れるモノではない。

大切なモノは、大切と素直に感じ、
幸せだと表現できる心をはぐくみ育ててくれた両親に
今更ながら感謝する。

久しぶりに、読了時に涙がこぼれた。

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