『やなりいなり』畠中恵

畠中 恵
新潮社
発売日:2011-07-29
 

のろのろ台風がやっと過ぎさってさわやかな朝を迎えております。

台風の最中、私は 上記の本を読んでいました。
この本は、病弱な大店の若旦那と、その周辺に生息(?)している妖(あやかし)が巻き起こす
騒動(って程のことでもないが)についてのほんわかとした小説でございます。

シリーズ物で、すでに10年続いております。
10年か・・・。(しみじみ)

台風の土曜日、自転車で外に走りにいける訳でもなく
かといって、自宅で夫婦揃って ローラーを回すでもなく
怠惰に時間を浪費しておりました時に読み始めました。

ご飯を作るのも面倒。
洗濯するのも、どうしようかな~~。どうせ乾かないしなあ~。
あ~~、食べるのも面倒だ~~。

こんな時は、本を読むのも面倒になっているのです。
しかし、コレと言ってやることもなく
つらつらと字面を追っていきます。

この小説、章ごとにその章にあった食べ物のレシピが
載っているのです。
そのひとつが、稲荷ずし。
しかも、普通の稲荷ずしじゃあなくって
縦に細長い稲荷ずし。


それを見ていたら、無性に「稲荷ずし」が食べたくなってくる!ってぇのが、人情ってモンです。
細長い稲荷ずしかあ・・・・・。

うむうむ・・・食べてみたい・・・。20100620211531


そういえば、私は幼い頃より稲荷ずしが大好きでした。
母は長い間、混ぜ寿司をネタに、稲荷ずしを作ってくれていたのですが、
ある時から、いきなり酢飯に胡麻を混ぜただけの簡易バージョンになってしまいました・・・。
「なんて、手をぬいているんだろうか」
と、思っていましたが、どうやら 世間ではこれが主流なのだと気が付いたのは
大阪に来てからなのです。

どうです?皆さんのお宅では、どんな稲荷ずしが主流でしょうか??

いつも行くお店では「やんちゃ稲荷」って名前で
写真の様なお稲荷さんが食べられるのです。

油揚げの中は、古代米を使った酢飯。
外の油揚げは、ちょいと炙ってあって
美味しいんだよね~、これが。

これの・・・細長バージョン 食べてみたい・・・。

自分で作るかねぇ。。。
でも、一人分作るのも なんか虚しい。。。。

mainimg[1]それから それから、「味噌漬けの豆腐」っていうのも本の中には出てきて
これも、作ってみようかな~と 思わせるのです。
酒のアテにはよさそうなんだよな~~(妄想中~~♪)

『妖達は、この豆腐をつまみに酒を飲むのを、楽しみにしている。
つまり、味噌漬け豆腐があると宴会になる。
皆、妖達と一緒に楽しもう。』 (本文より)

おう!楽しんじゃうよ~♪
ってことで、美味しい豆腐と味噌を買出しに行こうかな~♪

あれ?本の感想書こうと思ったのに、食べ物の話に終始しちゃったな。
ま、いいか(笑)

(豆腐写真は、AllAboutより拝借)

ナニワモンスター:海堂尊

読了

『永遠の0』百田尚樹

永遠の0 (講談社文庫)/百田 尚樹

¥920
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『永遠の0』は去年9月、私はひどい湿疹になやまされ、
医者から外出禁止令が出ている時に読んだ本だ。
私には面白かったと思った本を教えあったり、貸し借りする知人が居る。
その中の一人が、私と夫が「いつも行く店」の店長の母上だ。
彼女は、私の母とほぼ同じ歳。
まだまだ 元気に店で働いていらっしゃるので
本を読む時間は、通勤で乗る電車での ほんの15分ほど。
そういうわけで、彼女に本を紹介するときは
読みやすいように、短編を選ぶようにしているのだが
この本は、超が付くほどの 長編だ。
ある程度のあらすじをお話して
それでも、読みたいか聞いたら、読んでみようかな ということなので
お貸ししてみた。
毎日 コツコツとお読みになったのだろう。
先日、読了したとのこと。
店が忙しくて なかなか 話をできなかったが
私達が店をお暇する時間になって
ようやく余裕がでてきたのか、
彼女が あふれ出すように
本の感想、当時(戦時中)のこと、それからこれからのことを
一気に話し出した。
彼女はいつも、本を貸したときには
きちんとした観想を聞かせてくれるが
この本についてのソレは、格別だった。
結末部分は、もちろん いつものように
電車の中で迎えたようだが
泣けてきたそうだ。
鼻をかむ振りをして、涙をぬぐったと おっしゃっていた。
そして、もっと多くの人に読ませたいと
力説していらっしゃった。
本の紹介や貸し借りも、こういう事、出合いがあるので
やめられない。
世代を超えて、心を込めて 読書という時間を費やし
そして、分かち合える何かが
人生において至宝となる。
しかし・・・私は この本では
泣けなかったのだ。

『GOSICK Ⅶ』桜庭一樹

GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐ (角川文庫)/桜庭 一樹
¥620
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3月25日に文庫書き下ろしとして発売されたばかり。

発売当日、震災後 停電のある地域に住む

姉や古くからの友人のために

ランタンを入手するために出かけた時に、購入。

通常、購入したら半日もしない間に読了してしまうのだけれど

今回ばかりは、どうも気持ちが落ち着かず

読む気になれなかった。

しかし、ようやく ここ2~3日 気持ちが落ち着いてきたので

少しずつ読む。

読むのだが・・・なんだろ・・・桜庭一樹。

彼女は忙しすぎなのか?、この雑な話の展開は。

最終部は、いつものクウォリティーに戻ってはいたが

それ以外は、読むに値しない。

読むのが辛くて、脳が拒否するのか

数行 目で追っただけで 眠くなる・・・。

今の私には、睡眠が必要なので

まあ、それは それで よいのだが。

この作品のサブタイトルは 『薔薇色の人生』だ。

薔薇色の人生・・・

薔薇色といって思い浮かぶのは、今までは

限りなく赤に近い色だったのだが

最近、ピンクにスライドしつつある。

どんな状況下においても

気持ちだけは、自分次第なのだ。

自力でコントロールする以外、方法はないのだ。

人には、それぞれ 家族以外には見せない

心の傷や、思いや、病んだ部分があるものだ。

それを、そっと隠して

外では、精々 元気そうに振舞っている 多くの人が居るのだ。

それを知らずに、弱さを盾に、

手におえない 思慮の無さで

周りを傷つけるとは、なんと 愚かなことか。

無知は罪悪である。

想像力の無い不寛容は、万死に値する。

それでも、私は そういう人達にも

どうか、ふんわりと やさしい幸せな時間を

取り戻して欲しいと 願うのだ。

全ての人が 自分なりの「薔薇色の人生」が送れますように!

『隠居の日向ぼっこ』杉浦日向子

隠居の日向ぼっこ/杉浦 日向子

¥1,260
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季節ごとに物名詞をとりあげ、それに纏わる
江戸時代、現代のあれこれを
ほっこりと、軽く語ったエッセイ。
この本を自宅ソファーで読んでいるときに
夫からメールが来た。
「めっちゃ横揺れ」とのこと。
どこのことだろう?とその旨メールしてから
TVをつけてみた。
驚いた。巨大地震が起きている最中だった。
軽いめまいの様な揺れがあったような気がしないでもないが
我が家では、ほとんど地震を感じなかった。
宮城で巨大地震だということで
東京ではどうだったのだろう?と
気になった。
東京でも震度5弱ほど揺れたのだと
程なくして報道があった。
その後、TVを付けたまま
読書を続行。
何しろ、私には何もしてあげられることが無いのだ。
無力だ・・・。
いつまでも いつまでも 余震が続いている様子だ。
東京に居る 知人、友人は無事だろうか・・・。
心配になる。
心配になりつつも、本を一冊 読了してしまった。
安否確認がとれず、不安で
本の内容をかみ締める事も出来ず
単なる情報収集の様な 読み方をしてしまった。
これはこれで、印象深い一冊となってしまった。

『ブレイズメス1990』海堂尊

ブレイズメス1990/海堂 尊

¥1,680
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外科医三年目の世良雅志は、垣谷講師のお供に選ばれ、ニースへ。
天才外科医・天城雪彦を引き抜くことも世良の任務だった。
ギャンブルの結果で手術をするかどうか決めるという
型破りな外科医。
カネのために医療を行うと断言する優秀な外科医。
そんな彼らが、帰国後繰り広げる
病院のシステム改革と新医療センターの設立準備。
と、まあ こんなあらすじなわけです。
しかし、海堂尊の作る 桜宮という仮想シティーの
壮大なこと・・・。
おそらく、ほとんど 読んでいるはずなのだが
もう、人間関係と時代の流れを
把握できてません。
読みながら、人間関係を把握すべく、検索でもしようかな~と
思ったけれど、ちょうどこの本を読んでいるとき
インフルエンザ時に処方された タミフルがきつ過ぎて
そのダメージで もう 体中がだるく、首凝り 肩こり・・・体中が痛い痛い・・・。
辛い辛い中で、読了。
桜宮ワールドが把握できなくても
この作品はこれで、充分楽しめる。
特に今回の話は、軽いノリで読める。
「仮想」というのがぴったりの話である。
「お話」としては、この話の設定は
面白い。
好みの話だ。
軽く読み流せるエンターテイメントだ。

『ブラバン』津原泰水

ブラバン/津原 泰水
¥1,680
Amazon.co.jp

<あらすじ>
この青春小説をあなたは生涯忘れない。卒業から二十五年、ブラスバンド再結成の結末は……。

一九八〇年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。

ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。忘れられない男女がそこにいた。

高校を卒業し、それぞれの道を歩んでゆくうち、いつしか四半世紀が経過していた――。

ある日、再結成の話が持ち上がる。

かつての仲間たちから、何人が集まってくれるのだろうか。

ほろ苦く温かく奏でられる、永遠の青春組曲。

なんじゃこれ??
素人の回想録か??

結局、なんだか訳のわからない流れで、話が終わってしまった。

うわ~、こんな作品・・・・・
時間の無駄であった・・・。

おそらく、この作品と同じ時代背景で、私も高校時代をすごしたと思うのだが
全く共感するとか、懐かしいと思える場所がでてこない。

地域性の違いという事を言い訳にできない
時代の空気感というものが、全く表現されていない。

悪戯に多い登場人物。
しかも、どれもコレも個性がなく
誰のせりふなのか、男女の差さえ判別しにくい。

概ね、他の人の感想も同様であるようだ。
残念ながら、駄作であった。

はうぅぅ。。。。。

『マドンナ ヴェルデ』海堂尊

マドンナ・ヴェルデ/海堂 尊

¥1,575
Amazon.co.jp
「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」
という、一人娘で産科医の曾根崎理恵から代理母を頼まれた50歳代後半の母親が語る物語だ。
ジーンワルツの別サイドから語られる作品。
取上げられているテーマは、人工授精・代理母・産婦人科減少。
それぞれに生じている矛盾と問題点を核に物語は語られている。
しかし、ジーンワルツにしても、マドンナヴェルデにしても
私にしてみたら、全体的に不自然で薄気味悪い。
割り切れない無秩序にイライラする・・・。
作品としては、よく出来ているので
この感想は、私の個人的な感情から出た感想だが
このテーマでは、もう 読みたくないな。
特に、娘の身勝手さ、母親の無知曖昧さ加減に
苛立ちを感じる。
いつものように、ネットで 他の人が
どういう感想を持ったのか、検索してみる。
そうすると、意外や意外。
割と評判が良い。
娘サイド・母親サイド 両方を気味が悪いと思うのは
どうも、私の独特の感想のようだ。
本当は、そう思っている人も居るだろうが、なかなか見当たらない。
おかしいな・・・
こういう母娘の関係を「お手上げだ」といって
辟易としている友人が私の周りには居て、
よく こういう話題が持ち上がるんだけどな・・・。
それとも、普通は私が思っているよりももっと母親との関係は希薄なのか?
そんな事は、ないだろう~。
特別な事情が無い限り、母との関係が希薄だと思っている人こそ、
深層で 無償の母の愛を期待し、利用し、
それがあたかも権利であるかの如く疑いもせず 求めているものだ。
本人は、全く気が付いていないので
その点を指摘されると、激しく否定し、自己弁護に終始する。
この作品の登場人物の曾根崎理恵も、この様な姿で描かれている。
ただ、激しく否定したりはしない。
その代わり、有無を言わせない理論武装をしているだけで
自己弁護に終始する点では、この通りである。
未熟な人間の典型的な姿だ。
未熟な人間として描かれた娘と、向上心を無くした無知な人間として象徴化されている母親との掛け合いが
魅力的な訳が無い。
それでも、読まずにはいられない 海堂 尊。
恐るべし!

『仏果を得ず』三浦しをん

仏果を得ず/三浦 しをん
¥1,575
Amazon.co.jp

blogを書かなきゃ~書かなきゃ~と
思いつつ、本日に至る・・・。

風邪を引いてしまって、寝込んでいても
夢に出てくるんだな・・・。

「blogを更新しなきゃ」
って・・。

さて、この本である。

表紙はこんな おふざけな感じの
イラストであるが、内容は、なかなか硬派(?)である。

なんで、こんな表紙にしたのだろうか・・。

違和感がある。

三浦しをんは、その作品ごとに
出来不出来が極端であるが、この作品は
まあまあ、イケル感じである。

この作品は、文楽の大夫を主人公として描かれており
その才能ある大夫が、自分の実生活や芸の上での悩みなどを
ひとつづつ解決していき、成長していく・・・という
話の筋ではあるが、

ま~、正直言って その解決のスピードたるや
順調すぎる。

そして、登場人物が、皆、基本的に善人である。

でも、こういう善人だらけの話は
私の好みである♪

そして、主人公が これまた才能あふれる、
しかも、努力家ときたら
もう、大好き♪と 手放しで喜べる。

が、話としては、どうなんだろう・・・。
もう一つ インパクトにかけるのかな~。

読後感が良いので、軽く読みたいときには
お勧めの本ではある。

でも、購入するほどか?ということ

ちょっと疑問かな?

『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎

バイバイ、ブラックバード/伊坂 幸太郎
¥1,470
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友人に「感想書くから!」とメールしておいたにも関わらず

テンポ良く読めてしまって、気持ちよかったので

その快楽を継続したくて
いつもの様に 感想を残しておく前に

次の本を読み出してしまった(汗)

忘れちゃう前に書かなきゃ!

「あのバス」で連れて行かれる主人公と、主人公を逃走しない様 見張り番の大柄の女性が、

「あのバス」に乗る前に繰り広げられるエピソード。

5人の女性と同時に付き合っていた主人公。

その女性達に順番に別れを告げていく・・・という話なのだが

これが、なかなか面白い。

5人と同時??

普通に考えると、酷い男だが

そこは、伊坂幸太郎が描く男。

な~んか、情けなくって、妙に誠実で憎めないキャラクター。

見張り役の女性は「マツコ デラックス」が、はまり役と

色々な人が、レビューしているけれど

まあ・・・実写で撮るとしたら まあ、彼女(?)かな~。

なかなか、味のあるキャラクター設定なのだ。

読み始める前に「理不尽な話」という多くのレビューを見たが

イヤイヤ、全く理不尽な話じゃあ ありません。

「もやっとした」 エンディング との意見もありましたが

イヤイヤ、「もやっとしている」というより

「ふわっとした」エンディング。

一つ一つの話が、短編集の様にまとまっているので

電車通勤中や、繁忙期のちょこっと読書には

読みやすく、お薦め♪

・・・という あまりにも普通~の感想文。

あ~、もうちょっと 感想を書きたいんだけど・・・

時間がないので ここまで。

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